Plant Species Biology Best Paper Award 2018(年間最優秀論文賞2018) を受賞

 本校の渡邊謙太技術専門職員ならびに藏屋英介技術専門員が首都大学東京と共同で進め、国際誌「Plant Species Biology」に発表した論文*が、Best Paper Award 2018(年間最優秀論文賞2018)を受賞しました。

 

 この論文では、小笠原諸島に生育する固有種で絶滅が危惧される木本植物、オガサワラボチョウジの繁殖(送粉)生態を明らかにしました。オガサワラボチョウジは二型花柱性という特殊な繁殖様式を持っており、Sタイプ、Lタイプという2タイプの花をつけることが知られています。花の香りの解析などから、本来ガ(蛾)類によって双方向に送粉されていたと考えられました。しかし、近年の人為的な環境の撹乱により、現在は主に外来種のセイヨウミツバチのみが訪れていること、またこのセイヨウミツバチはSタイプからLタイプへの片方向へのみ送粉を行い、オガサワラボチョウジの繁殖に大きな影響を与えていることが明らかになりました。本研究の結果は、海洋島の脆弱な生態系において、絶滅危惧植物を保全するためには、繁殖生態学的な研究が重要であることを示しています。

 

*Kenta Watanabe, Hidetoshi Kato, Eisuke Kuraya, and Takashi Sugawara, “Pollination and reproduction of Psychotria homalosperma, an endangered distylous tree endemic to the oceanic Bonin (Ogasawara) Islands, Japan”, Plant Species Biology, 33, 16-17, 2018.

 

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1442-1984.12183