機械システム工学科、生物資源工学科教員の異分野融合研究が「材料試験技術協会賞」を受賞しました

 この度、本校機械システム工学科の政木清孝准教授と生物資源工学科の磯村尚子准教授が行っている異分野融合研究の研究成果に関する下記の論文が、日本材料試験技術協会(http://www.mtraj.jp/)の協会賞に選定されました。

 

  「枝サンゴ骨格の折損挙動調査 −四点曲げ強度特性の評価−」

   政木清孝、上里優貴、磯村尚子、山本広美、久森紀之

   材料試験技術 第62巻,2号, pp. 131-136 (2017)

 

 樹枝状サンゴにおける骨格の折損は生息域の拡大につながる大きなライフイベントとなり、その折損挙動に関しては骨格の内部構造と密接な関係があると予想されますが、これまで生物学分野で調査されたことがありません。本論文はこのような生物学分野の学術的問題に対して機械工学的観点から検証するべく、共著者の上里優貴さん(当時機械システム工学科5年生)が卒業研究テーマとして取り組み、その内容をまとめたものになります。樹枝状サンゴ骨格についてX線CTによる内部構造の調査や骨密度の調査を行い、さらにセラミックス強度試験「JIS R1601」を利用した丁寧な折損強度の評価を行うことで、樹枝状サンゴの成育環境と骨格形成、そして折損挙動が密接に関係していることを明らかとしました。本論文は、機械工学(材料強度学)と生物学(生態学)を融合したこれまでに例のない研究テーマであり、材料試験技術上の現場の進歩・開発に関し特に貢献のある報告であると高く評価されました。