【校長メッセージ】新入学生、編入学生の皆様へ

 

            【校長メッセージ】 新入学生、編入学生の皆様へ

 

 青き辺野古の海を眼下に臨む沖縄高専は、いつものように凛々しく毅然としており、その立ち姿からは新型コロナウィルスの影響を微塵も感じさせませんが、世界的大流行や国内での感染拡大局面に際し、遺憾ながら4月2日には本校入学式の中止をご報告させていただきました。また始業及び入寮時期にあたって急な延期をお伝えし、皆様にはたいへんご不便をおかけしました。入学式を通して皆様の笑顔、ご家族様の誇らしいお姿に直接対面できなかったのは残念ですが、本科17期新入生166名、編入学生3名、専攻科第10期生の19名、総勢188名を迎えられたことは、教職員一同の大いなる喜びであり、皆様を心から歓迎いたします。

 さて、皆さん自身が選び入学されたこの高専は、地域や日本の将来、さらには国際的に活躍できる人「財」を育てるための高等教育機関であり、未来志向型の素晴らしい自慢の教育環境を整えています。新入生の皆さんは、年齢的には普通科高校の1年生と同じですが、本科1年次から大学と同質の教育を受けることができ、一般教養から専門科目まで、そして実験・実習から先端研究までをバランス良く、がむしゃらに学習する機会に恵まれます。

 高専は、皆さんに多彩なキャリアパス(卒業時の進路に加えて卒業後の進路)を提供できることも大きな強みです。本科5年間の学習で、社会が求める即戦力、すなわち、自ら考え、物事を他者と協働して生産・解決できる技術者に育ちます。別の言葉で言い表せば、皆さんは「社会のドクター」や「未来を彩るクリエイター」として活躍することができます。さらに2年間の専攻科に進学することによって、より高い専門技術教育を受けることができ、修了後は学士(工学)の学位を取得することができます。ご存知のように、このような教育環境で育った卒業生は、社会のニーズに応えることができる人「財」として、ほぼ100%の就職率を実現しています。

 本科卒業と同時に、大学3年次への編入学への道も大きく開かれています。私が所属していた熊本大学をはじめ多くの国立大学は、優れた教育制度の中で育まれ力をつけた優秀な人「財」、すなわち皆さんの編入学を待ち望んでいます。大学への編入学は、自身の可能性をさらに拡げる機会となりますが、ここで重要なことは、高専では実践的かつ人的な教育水準がきわめて高く、大学や社会がこのことを十分に認知していることにあります。

そして現在、高専は「KOSENブランド」として世界に進出しています。高専(KOSEN)は日本が誇る独自の次世代人材教育システムであり、昨年5月には、タイ国・バンコクのキングモンクット工科大学ラカバン校内に、5年一貫教育のKOSEN-KMITLを開校しました。皆さんにおいては是非、高専(KOSEN)のグローバルネットワークを活用して海外留学や海外インターンシップ等にチャレンジし、自身の国際力を育て、高めて欲しいと思います。本校は、皆さんの海外展開を支援します。

 高専は、皆さんの成長を応援します。高専は、皆さん自身が自らの将来を切り拓くことを願っています。皆さんの新しい門出を祝し、また学生生活が挑戦に満ち、充実したものになるよう心より願っています。

 

 

              令和2年4月10日

              沖縄工業高等専門学校長

              伊原 博隆