美ら海から学ぶ未来のリーダー養成塾

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美ら海から学ぶ未来のリーダー養成塾について

 沖縄高専は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募する次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)に沖縄県内で初めて採択され、「美ら海から学ぶ未来のリーダー養成塾」を開講します。
 養成塾では、沖縄の豊かな海を愛し、海洋生物、海洋環境、AI、水中ドローンなどに興味がある小中学生を募集して、科学に関する講座を行います。様々な事象を関連付けられる研究能力、自らの得意分野で解決策を提案できる高度専門的能力を養い、沖縄の将来を担い科学技術イノベーションをけん引する次世代の傑出した人材を育成します。

主催:独立行政法人国立高等専門学校機構 沖縄工業高等専門学校
連携機関:国立研究開発法人海洋研究開発機構 付加価値情報創生部門 国際海洋環境情報センター

※本事業は、令和5年度から5年間、毎年受講生を募集して実施します。
※JST「次世代科学技術チャレンジプログラム」ホームページ  https://www.jst.go.jp/cpse/stella/

開講式、第1回講義の実施について

2023年10月7日には「美ら海から学ぶ未来のリーダー養成塾」と題した一期生の開講式が挙行され、佐藤校長による挨拶のほか教職員及びメンターの紹介、STELLAプログラムの概要説明等が行われた。会場には期待に胸を膨らませる児童生徒の姿が多数見られた。

また、同日に行われた第1回目の講義では、沖縄高専生物資源工学科の萩野航講師が「漂着ごみ」についてのテーマ学習を行った。沖縄の沿岸域に様々な「漂着ごみ」が流れ着くことをテーマの背景とし、実際に海岸の「漂着ごみ」を観察し、その出自と環境への影響を考察した。その結果、沖縄での生活ごみや多種多様な工業製品のほか、はるばる海外から漂着している物も見られた。さらに海岸の砂を5㎟以下のふるいにかけ光学顕微鏡で観察すると、生態系への悪影響及び人体への被害が懸念されているマイクロプラスチックも確認でき、児童生徒は目を輝かせながら実験に参加していた。

本講義に参加した受講生からは、プラスチックなのかガラスなのか、自分なりの仮設を立てて、同時に落下させるなど自分なりの比較、検証する創意工夫が見られた。一緒にオブザーブに来ていた保護者らも6か月後の成長が楽しみと語っていた。


       受講生、メンター(本校学生)、本校教職員による記念撮影


                    開講式の様子


                 熱心に講義に取り組む受講生

 

令和5年度スケジュール

日程 実施内容
【終了】令和5年10月7日(土) 開講式・オリエンテーション       
【終了】令和5年10月7日(土) 講義① 「漂着ごみ」は、どこから来るの?
【終了】令和5年11月11日(土) 講義② 沖縄本島北部海岸の生物調査~定性と定量~
【終了】令和5年11月25日(土) 講義③ 空中ドローン~模擬海岸調査~
【終了】令和5年12月2日(土) 講義④ 海洋調査にロボットを使ってみよう!
【終了】令和5年12月23日(土) 講義⑤ AIを用いた画像解析による自動生物分類
【終了】令和6年1月20日(土) 講義⑥ 海の生き物パズルを解き明かそう!
    ※GODACで実施
令和6年2月17日(土) 発表準備
令和6年3月23日(土)~24日(日) 合宿(成果発表会、修了式)
 ※土曜日は13時~16時30分での実施予定。
 ※上記の日程、実施内容は変更となる場合があります。


講義①
講義名 「漂着ごみ」は、どこから来るの?
講 師 生物資源工学科 講師 萩野 航
概 要 多様な生物が暮らす沖縄の沿岸環境には、河川を通じて多くの有機物や栄養塩が流れ込み、
その生態系を支えています。しかし、そんな沖縄の沿岸域には栄養の他に様々な「ごみ」が流れ着きます。
沖縄に住む私たちが出した生活ごみや多種多様な工業製品のほか、はるばる海外から漂着している物も
見られます。近年マイクロプラスチックが大きな問題となっているほか、2021年には福徳岡ノ場から
漂着した大量の軽石が問題になりました。
この講義では、実際に海岸の漂着ごみを探して観察し、その出自と環境への影響を考えます。

講義②
講義名 沖縄本島北部海岸の生物調査~定性と定量~
講 師 生物資源工学科 教授 磯村 尚子
概 要 生き物の調査をするときは、「どんな生物がいるのか」(定性化)と「それぞれの生き物がどれくらい
いるのか」(定量化)の2つを明らかにすることが大切です。
この講義では、北部海岸の生き物を対象とし、①採集、②ソーティング(生き物の拾い出し)、
③生き物の同定、④生物量(数)の測定、⑤得られたデータの図表化および多様性を示すための
指数の算出、のプロセスを通して、生き物調査の基本を学びます。

講義③
講義名 空中ドローン~模擬海岸調査~
講 師 メディア情報工学科 教授 タンスリヤボン スリヨン
生物資源工学科 教授 嶽本 あゆみ
概 要 最先端技術のドローンがなぜ安定して飛べるのか。飛行原理から理解し、パソコンでドローンの
制御プログラムを理解します。また、ドローンのカメラ映像を通じて、室内遠方にセッティングされた
「海岸」にいる生き物等を「調査」する競技を行います。

講義④
講義名 海洋調査にロボットを使ってみよう!
講 師 機械システム工学科 教授 武村 史朗
概 要 水中ロボットを作る際にどんなことを気にしないといけないのか?
これまで製作した水中ロボットやサンゴ保全のために行った実証実験について学び、水中ロボットの
動く様子を見学します。WEB回路設計シミュレータを使って、水中ロボットを作る際の要素技術について
学びます。

講義⑤
講義名 AIを用いた画像解析による自動生物分類
講 師 情報通信システム工学科 教授 中平 勝也
概 要 様々な場所でAIが使われるようになっています。AIの得意分野の1つに画像解析があります。
本講義ではAIによる画像解析の概要を学んだ後、実際の画像データセットを用いて
海洋生物の自動分類を行うAIを開発します。

講義⑥
講義名 海の生き物パズルを解き明かそう!
講 師 国際海洋環境情報センター(GODAC) 澤野 健三郎
概 要 海の生物多様性をテーマとした教育プログラムを通して、JAMSTEC/GODACの研究・開発活動への
理解を深めるとともに、GODACが世界に向けて海洋生物多様性情報を発信する重要な役割を
担っていることを学びます。