学生の活動
「航空に関する那覇空港での校外学習」の開催について
本校は、航空産業を担う企業7社(株式会社IHI、川崎重工業株式会社、三菱重工業株式会社、株式会社SUBARU、株式会社ジャムコ、全日本空輸株式会社(以下、ANA)、日本航空株式会社)で構成される「航空産業人財育成プログラム」のトライアル校に選定されています。(トライアル校は、国内の高等専門学校の中で5校が選定され、本校はその中の1校です。)
この「航空産業人財育成プログラム」は、将来航空産業に携わる人材を育成するための教育プログラムで、その一環として、11月30日(土)に航空機の運航整備とドック整備に関する校外学習が開催されました。
運航整備とは、航空機が到着から出発までの間に行われる整備で、エアラインの最前線の整備を指します。当日、午前中に那覇空港で実際に運航整備を行っているANAグループのANAラインメンテナンステクニクス株式会社(以下、LTC)を訪問し、実際の運航整備の業務について説明を受けました。
午後には、那覇空港にある日本で唯一の航空機の整備及び修理に関わる専門会社、MRO Japan株式会社(以下、MJP)を訪問し、各エアラインの航空機を間近で見ながら説明を受けました。ドック整備とは、定期的に格納庫に航空機を入れ、機体構造などの定期点検や不具合修復を行う深度の深い整備業務です。
運航整備もドック整備も、航空機の安全性、定時性、快適性に重要な影響を及ぼす業務であり、これらを実施している企業を実際に訪れ、現物を直接見て業務を行っている方から説明を受けることは、学生にとって航空機や整備業務を理解する上で非常に有益な機会となりました。
航空産業は、新型コロナウイルス感染症の影響により大きな打撃を受け、大手企業グループでは採用の凍結や採用数の抑制が行われ、学生にとって航空産業への就職は非常に厳しい時期がありました。しかし、昨年度より、本校からの航空産業への就職状況もコロナ前に戻り、一部企業ではコロナ以前の採用数を上回る計画を示しています。
航空産業は、今後20年間で世界の旅客数がコロナ前(2019年)と比較して約2.4倍に増加し、それに伴いジェット旅客機数も約1.7倍以上に増加することが予測されています。このような成長が見込まれる中、今後も本校では将来の航空産業を担う人材の育成を引き続き実施してまいります。
≪LTCでの見学風景≫
≪MJPでの講義風景≫
最終更新日:2024.12.16