専攻科1年生

長期インターンシップ(専攻科1年生 選択科目)

実習の目的

長期間にわたる実務経験を通して、職業意識を向上させ、実社会に必要な素養・協調性・能力・価値観を身に付けます。(航空技術者プログラム独自の長期インターンシップとなります。)

この科目の特徴

航空機エンジンの非破壊検査技術及び電子補機の開発現場に入り込み,実際の業務の一端を担っていただきます。生産現場と非常に密接した職場であり,間近に製品を見ることができます。またカリキュラムの1つとして,現場での実習を盛り込んでいるため,知識の習得だけでなく,知識と現物を結び付ける経験をすることもできます。

実習生の1日のスケジュール及び受講した感想

山田  航太郎

専攻科1年生
機械システム工学コース
山田 航太郎 やまだ こうたろう

ある1日のスケジュール
07:55 瑞穂体操
08:00 ミーティング・安全確認
08:15 座学
10:00 機械試験
12:00 昼休憩(昼食)
13:00 機械試験
15:00 データ整理・報告書作成
17:00 終業

受講した感想

 私は航空機が好きで、将来は航空業界に就職したいと考えていました。そのため、インターンシップのお話をいただいた時は心躍るような嬉しさでした。今回の実習では検査手法の開発業務の一部を担当させていただき、航空エンジンついて深く学ぶことができました。実際に業務を行う中で行き詰ることが多々あり、特定の分野だけでなく、他分野の知識も時には必要となることを痛感いたしました。そのため、残り少ない学生生活で何を学んでいくべきか、自分自身への課題がより明確になりました。また、厳しい制約の多い航空エンジン開発において、それぞれの分野のスペシャリストが互いに協力し合い、試行錯誤のもと一つのエンジンを開発していく過程を実際に目の当たりにし、この業界で働きたいという思いが一段と強くなりました。

実習を指導した方の感想

3か月という短い期間でしたが,不慣れにも関わらず積極的に業務に取り組み,検査技術の課題を解決に導いていただきました。実験においては,機転のあるアイディアで独自に工夫を重ね,精度の良い結果を得ることができました。また,現場の作業者や周囲の担当者とのコミュニケーションを適切に行い,必要な情報を適切に収集する能力が十分備わっていることが感じられました。

与座  皇哉

専攻科1年生
電子通信システム工学コース
与座 皇哉郎 よざ こうや

ある1日のスケジュール
08:00 着到、メール確認
08:30 朝一ミーティング
09:00 現場フロー作業立会
11:00 作業写真整理
12:00 昼休憩
13:00 シミュレーション
16:30 報告書作成
17:00 終業

受講した感想

 昔から飛行機が好きでしたが、飛行機は機械系の分野というイメージが強かったため、専攻である電気系の技術についてあまり意識していませんでした。そこで、電気系の技術のニーズを知るためにIHIでの長期インターンシップを希望しました。実習ではジェットエンジンの電子制御装置の開発に取り組みました。電子制御装置というものは直に電気系であったため、回路やシミュレーションなど様々な場面で電気電子の知識を利用し、飛行機や機械系の分野全体に対する視点を養うことができました。また、三ヶ月間社会人と共に働くことで、学生との違いや社会で働く上で必要なことを多々発見できたので、今後一層努力したいと思います。

実習を指導した方の感想

電子技術という複雑な知識が求められる領域でしたが,大変真面目に物怖じすることなく,課題に取り組んで下さいました。不慣れな環境で不便なこともあったかと思いますが、どのような専門知識が、実践の場で必要か、役に立つか,感じ取って頂けたと思います。今回の経験を生かし,より電子技術の知識を深めてください。

実習風景

  • 航空エンジン整備

    航空エンジン整備

  • T700ターボシャフトエンジン

    T700ターボシャフトエンジン

  • F7-10 ターボファンエンジン

    F7-10 ターボファンエンジン